塗料と溶剤の関係

いつもアーマー裏は、裏を塗装->裏全体をマスキング->表を塗装->裏のふちを表の色で筆塗り、という手順を踏んでいました。
が、G3の塗装では、最後に水性塗料で塗ってはみ出た部分は落とせばいいんじゃねって思いつき、やってみました。
しかし、いざ水性塗料（タミヤアクリル ガンメタル)をアクリル溶剤で落そうとすると、あれっ、何故か落ちない。
うーん、しょうがない、じゃあ消しペンだってことでやってみると、うぎゃー、下地まで落ちちゃったじゃねーか（怒）。
じゃあ今度は、ペトロールでも試すかってやってみると落ちた。これはラッキーと思ったのもつかの間、よく考えると、水性の上からはペトロール使えねってことじゃん。
どうなってんじゃあってことで、手持ちの塗料と溶剤の関係を調べてみました。それが下の表です。
 

塗料 溶 剤	Mrカラー	タミヤ アクリル	タミヤ エナメル	Gマーカ 油性	Gマーカ 水性
Mr カラー	◎	◎	◎	◎	◎
タミヤ アクリル	×	〇	×	◎	◎
タミヤ エナメル	×	×	◎	×	×
クサカベ ペトロール	×	〇	◎	×	×
Gマーカ 消しペン	◎	◎	◎	◎	◎
消毒用 エタノール	×	◎	×	〇	◎
◎良く落ちる、〇落ちる、×落ちない（溶剤が多量の場合は落ちる可能性あり）

注意すべきは、消しペンです。私は水性マーカだけを落とすものとだと思っていましたが、油性水性関係なく何でも落とすもののようです（中身はMrカラー溶剤？）。
また、タミヤアクリルどうしが〇になってますが、これは、別の色でためしたところあっけなく落ちたからです。前述のガンメタルは10年たって成分変調したのかたまたま落ちなかっただけのようです。

で、上表に従って下地塗装と墨入れの関係をまとめてみました。表内は墨入れのはみ出た部分を落とすのに最適な溶剤になります。

下地塗料 墨 入 れ 塗 料	Mrカラー	タミヤ アクリル	タミヤ エナメル
タミヤ アクリル	エタノール	墨入れ不可	エタノール
タミヤ エナメル	ペトロール	タミヤエナメル	墨入れ不可
Gマーカ 油性	エタノール	タミヤアクリル※	エタノール
Gマーカ 水性	エタノール	タミヤアクリル※	エタノール
※下地塗装がはげないように慎重に落とす。    （良く落ちると落ちるの時間差を利用する）

ここでの注意すべき点は、下地がアクリルの場合です。
エナメルで墨入れし、プラ割れるのを覚悟してエナメル溶剤で落すか、Gマーカやコピック（厳密に調べてはないが多分Gマーカ水性と結果は同じ）で墨入れし、下地が溶けるのを覚悟してアクリル溶剤で落とすかの、究極の二拓になります。
しかしそういえば、電撃のザク製作ガイドでは、トップコート吹いたあとエナメル塗ってペトロールでウオッシングやってたなあ。
イージーフィニッシュの記事だからなんとも言えないが、もしかしたら、同じ水性でもトップコートはペトロールで落ちないのかもしれません。それならトップコート吹いたあとに墨入れすれば安全にペトロールで落せるんですが、実際のところはわかりません。

メタリック塗装後のエアブラシの洗浄にパワー不足を感じたので、とりあえず、一番単価が安いガイアカラーのツールウオッシュ500mlを買ってきました。
しかし、この別売りキャップがなんとも使いづらい。なんせ、溶剤を別容器にいれようと傾けると、溶剤が横向きに出ることになるのでコントロールがとてもしづらく、また、液だれも大量に発生する。
そこで、写真のようにライターで炙ってL字型にしてみました。
これなら、傾けたとき、口が下に向くのでとても入れやすく、液だれもほとんど発生しません。
ガイアユーザの方は是非お試しを（もしかして常識？）。

タグ：プラモデル ガイアノーツ 塗装

コメント 2

おお！これは貴重な資料ですね。
これだけ調べるのにはかなりの時間がかかった事だと思います。
ごくろうさまです。
Ｍｒカラーをぼかすのであればタミヤ エナメル溶剤を少量綿棒に
含ませて根気良く擦ればラッカー系塗料でも少しは剥がす力があり
ます。
これは使い方によってはウェザリングにも使えるテクなんで一応記
しておきます。
by NOid (2008-10-23 07:51) 

NOidさんこんばんは。
G3でメインカラーにタミヤアクリルを使ったため、こんなことをするはめになりました。
あとそんな技もあるのですね。やっぱり塗装は奥が深いです。
by うー (2008-10-23 20:23)